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2012年5月6日日曜日

偶発性低体温症その1

GW中に北アルプスで遭難事故が相次ぎ、8名が低体温症で死亡した


FNNニュースより


しかし低体温症はもっと身近でも発生している


独居の男性、冬期に自宅で石油ストーブの燃料が切れてしまい、そのまま意識をなくした

訪ねてきた人が家の中で倒れているのを発見し、救急搬送された

明らかに体が冷たい 意識はなく呼吸はあるが徐脈で、血圧が低い

深部体温は28℃以下

高度偶発性低体温症で非常に危険な状態だ

すぐさま加温輸液を開始

間もなく心室細動になり、心肺停止となった

電気ショックも高度の低体温症では効果は期待できない

心肺蘇生を開始した

簡易浴槽を組み立て、中に湯を注ぎ貯まるのを待った

準備ができ次第、患者を移した


スチール棚の枠にブルーシートをかぶせた簡易浴槽


湯温は42℃で加温をしながら、蘇生を続けた

しかし深部体温はほとんど上昇しない

結局自己心拍は再開しなかった